2022/03/10 10:36

元々ギリシャ語で「草」を意味する herba が語源とされている「ハーブ」は、
現代では、一般的に「香りや味があり、食用や薬用に使われる植物」を指します。


カモミール、レモングラス、ルイボス、ローズヒップなどは、比較的有名で、日本でも手に入りやすいハーブですね。
また、山椒やヨモギなど「和のハーブ」と称されるものもあります。

生のハーブや乾燥させたハーブを、熱湯や冷水で抽出した飲み物が「ハーブティー」です。

ヨーロッパでは、古くからハーブティーを「薬」として扱い、病気の治療や予防に用いてきました。
現代でも、フランスやドイツなどでは、漢方と同じように、薬局でハーブティーが処方されることがあるようです。

日本においても、ハーブティーといえば「体に良い」というイメージが広く定着しています。
しかし、ハーブティーを専門に扱うお店は、さほど多くはありません。
その「体に良い」というイメージが、同時に「難しい」という印象に繋がり、
ハーブティーの普及を妨げる一因になっている面もあるのではないでしょうか。

わたしたちは、味と香りの良さ、そしてそのバリエーションの豊富さこそがハーブティーの魅力だと考えています。

おいしい。面白い。楽しい。
だからハーブティーを飲む。集める。学ぶ。アレンジする。

「体に良い」という効果は、その後から付いてくればそれでいいのです。

実際、東洋人はもともと「体に良い」という理由で飲み始めた「茶」に対して、
様々な工夫を施し、日常的に飲用する飲み物として進化させてきました。
「体に良い」だけでは、飲み続けるのは苦痛です。
あくまでも、「おいしい」から日常的に飲みたいのです。

コーヒー、お茶(紅茶・日本茶)だけではない、第三の選択肢としてのハーブティーの提案。

基本的に、生のまま、あるいはただ乾燥させただけの植物を煎じるハーブティーは、
それを「いかにおいしく飲むか」が飲み手側に委ねられています。
それが、コーヒーやお茶とは決定的に異なる点であり、最も面白いところでもあります。

もともと「薬」として飲まれてきたハーブティーですから、嗜好品として飲み方の「正解」はありません。
紅茶や日本茶やフルーツをブレンドしてみたり、ソーダやミルクやお酒でアレンジしてみたり。
確立されたメソッドがないからこそ、その楽しみ方は自由です。
そして、そういう工夫は我々日本人が得意とするところでもあります。

おいしいハーブを、みんなの日常に届けたい。
それが、33cha(みみちゃ)の想いです。